アドフラウドとは
こんにちは。望月です。
今回はアドフラウドです。
アドフラウドとは
「フラウド」という言葉は「詐欺」を意味する。
ということはアドフラウドはそのまま、広告詐欺や、不正詐欺といった意味になる。
つまり、広告主が広告費を払ったにも関わらず実際には対価としての成果が得られていないことになる。
アドフラウドの手法
こちらのサイトに手法がのっていたので、簡単に紹介する。
1.隠し広告
小さなインフレーム内に押し込めて表示、透明な表示、ピクセル状態で表示などの手法がある。
2.過度な広告の詰め込み
広告を大量に詰め込まれたら気持ちが悪い。やめてくれ。
3.自動リロード
動画などの滞在時間が長いページの裏でこっそりやられることが多い。
4.第三者からのトラフィック獲得(広告経由)
広告掲載サイトに対して、第三者のサイトから安価な広告を使ってトラフィックを獲得するもの。
タイアップ広告などで保障したimpに満たない時とかにやられることがある。
5.第三者からのトラフィック獲得(トラフィックエクスチェンジ経由)
botなどコンテンツ閲覧を目的としていないトラフィックを業者から獲得。
6.オークションのURL偽造
悪意を持ったSSPが入札時とは異なるサイトに広告表示。
7.データセンターからのトラフィック
データセンターやレンタルサーバーなどのIPアドレスからのトラフィック
8.クッキー汚染
ブラウザに保存されているCookieを上書きし、あたかもサイトを訪れたかのように見せかける。高単価なリタゲ広告表示が目的だったりする。
9.不正な広告挿入
拡張機能などを使って、ユーザが見ている他人のサイトに広告を表示するもの。
10.個人端末の乗っ取り
ウイルスなどを仕込んで自動的にブラウザを立ち上げて広告を表示
11.ブラウザを自動で動かして広告閲覧を生成
ブラウザ機能をbotによって自動的に動かしてページ閲覧を偽造するもの。
12.不正クリックによるアトリビューションの汚染
スマホアプリの起動時に、ユーザーが意図していないクリックを不正に発生させてアトリビューションを不正に操作。
13.不正クリックによるCVの乗っ取り
(Androidのみ)アプリの初回起動時にCPI成果が偽造される。
14.バックグラウンドでの広告閲覧による収益の水増し
アプリがバックグランド状態の時に広告を読み込み
アドフラウドへの対策
日本ではアドフラウドは少ないと言われているらしい。しかし、実際にはスマホアプリ関連のアドフラウドが多いと言われている。それは日本には有力なゲームパブリッシャーが多いからだ。
具体的にどんな対策がされているのか、i-mbile,nendでの対策を調べたので紹介する。
i-mobile,nend
①アドフラウド検出ツールの利用
Phybbit社のSpiderAFというものらしい。これはi-moblieの媒体資料にのっていた。nendについては未確認。
②不正防止連合への加盟
2017年にそんなものができたらしい。
株式会社アイモバイル アドネットワーク事業部 部長 甲斐 康浩様
「アドネットワークとして正しい広告効果を評価されるためには、不正行為の防止が不可欠です。今回CAAFのメンバーとして、モバイルアプリ広告のアドフラウド対策をより強化し、広告主様が安心して広告出稿を行えるようアイモバイルとして協力いたします。今後も、モバイルアプリ広告のアドフラウドを消滅させるために情報提供を行い、今まで以上のサービスを提供出来るよう技術開発を行ってまいります。」
株式会社ファンコミュニケーションズ nend事業部 プロダクトマネージャー 浅見 謙二郎様
「日本でも不正インストールの件数が増え、パターンも多様化してきています。優れたモバイルアプリマーケティングツールを提供するAdjustとの取り組みによって、スピーディーに不正インストールへの対策を行うことができるようになり、正しい広告パフォーマンスの評価を行うことができるようになるでしょう。」
③自社での対策
リアルタイムでの不正検知
と、こんなことをやっているようだ。
どうやらAdjust社はアドフラウドへの対策のリーディングカンパニーのようですね。直近ではこんなリリースもありました。
Adjust社はこちらのモバイルアプリの計測プラットフォームで有名ですよね。アドフラウドへの対策は自社プロダクト、強いては広告業界の信頼に繋がり、ビジネスの足元を支えるということで力を入れているのでしょう。